ここアメリカでも、大谷選手の移籍については、これまでの日本人選手とは比べ物にならないほどの大きさでメディアに取り上げられています。
ここに出演すれば時の人とも言われる、CBSの人気報道番組「60ミニッツ」で紹介されたこともあって、スポーツ好き以外にもその存在が知られるようになりました。
エンゼル・スタジアムの最上階から見える景色。 |
そして僕の働くオレンジ・カウンティ・レジスターのオフィスはその真向かいに。デスクからはスタジアムが見えます。
オフィスの窓から見えるスタジアム |
妻とアナハイムに来たら嬉しいねなんて話していた僕自身も、ツイッターで速報を見てビックリしました。すぐに編集長と連絡をとって、地元の日本人の反応を記事にすることに。来年はエンゼル・スタジアムに日本人のファンが増えそうです。(英語の記事はこちら)
オレンジ郡の住民を含め、みんなが気になっているのは、なぜ大谷選手がエンゼルスを選んだのかということだと思います。
代理人の声明によると、市場規模、タイムゾーンやリーグではなく、自分を一番野球選手として成長させてくれる環境を選んだとのことです。
では、過去には松井秀喜選手も所属していたエンゼルスとはどういうチームなのか。
野球面では、2002年にワールドシリーズを初制覇して以来、優勝からは遠ざかっています。
現在のチームには、メジャーNo. 1と言われるマイク・トラウト外野手と、かつてはメジャー屈指の打者として君臨したアルバート・プーホルス選手が所属。野球好きにとっては守備の達人アンドレルトン・シモンズ遊撃手の鉄砲肩もたまりません(YouTubeで検索してみることをお勧めします)。
エンゼルスは郊外にあることもあってか、お隣ロサンゼルス郡にあるドジャースに比べると、ファンの気質は穏やかです。観客層はドジャースに比べると白人や女性が多いのが特徴。名前にロサンゼルスが付いてはいますが、ファンの多くはオレンジ郡に住んでいるようです。
エンゼルスを熱心に取材している新聞はレジスターくらいで、ヤンキースなどに比べると厳しい批判にさらされることも少ない。チームやファン、メディアが辛抱強いというところも、もしかしたら大谷選手の判断材料になったのかもしれません。
スタジアムの一角に作られた初優勝を記念するコーナー。レジスターの一面も飾られています。 |
明日は午後3時から大谷選手の入団会見がエンゼル・スタジアムで開かれ、僕もレジスターの番記者たちと一緒に参加します。
エンゼルスだけでなく、オレンジ郡にとっても記念すべき1日となりそうです。