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米カリフォルニア州オレンジ郡を拠点に、英語と日本語の両方で記事を書く数少ないジャーナリスト。 アメリカの現地新聞社で、政治や経済、司法、スポーツなどあらゆる分野の記事を取材・執筆。 2012年には、住宅バブル崩壊が南カリフォルニア住民に与えた影響を調査した記事で、カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞を受賞。2017年には、ディズニーや開発業者が行った政治献金を明るみに出した記事で、オレンジ郡記者団協会の調査報道賞を受賞。 大谷翔平の大リーグ移籍後は、米メディアで唯一の日本人番記者を務める。

2015年11月12日

上級者にオススメのハマる英語ポッドキャスト10選

スマホの普及によって、誰もがいつでもどこでも英語に触れられる時代になりました。

海外のニュースや特集記事を原文で読むことができて、ソーシャルメディアで世界中の人と気が向いたときに話をすることができる。日本に住んでいるから英語が上達しないなんて、もう言い訳でしかありません。

山ほどある英語学習ツールの中で、ぼくが前からオススメしているのがポッドキャストです。

知らない人のために簡単に説明すると、ポッドキャストとはインターネットに流れるラジオのようなもの。旧来のラジオと大きく異なるのが、ネット環境さえあれば、誰でもコンテンツを作って配信できる点です。

一時期、下火になっていましたが、アメリカではここ最近になって人気が復活してきました。

ニューヨーク・マガジンの記事では、ポッドキャスト復興の理由として、番組の質が上がった、他のメディアに比べて広告利益が高い、車が携帯機器接続に対応するようになったなどを挙げています。

動画メディアも活気づいていますが、車社会のアメリカでは、当分ポッドキャストの人気は続くはず。家事などの作業をしながら聞き流せるのも魅力です。

人気の理由はさておき、ポッドキャストの質が上がったことは確かで、ぼくのようなヘビーユーザーにはたまりません。以前は、友だち同士がスポーツや政治ネタなどについて好き勝手に話すという、素人っぽい番組が多かったのですが、最近はプロ顔負けのハイクオリティーなものが目立ちます。

ブログと同じように、あらゆるジャンルで情熱を持った人たちが、惜しみなく無料で面白いストーリーやお役立ち情報を配信している。世界中がマーケットになりうる英語の強みでしょう。利用しないのはもったいなさすぎます。ぼくは主に取材に向かう車の中で、時間節約のため1.5倍速で再生して聴いています。

英語学習者向けのポッドキャストはググれば山ほど出てくるので、今回はぼくが登録している番組を紹介します。どれも本当にこれが無料なのかと驚かされるくらい面白いです。

1.Freakonomics Radio
一番長く購読しているポッドキャスト。「ヤバい経済学」の著者であるスティーヴン・ダブナーがホストを務め、データを使って常識を打ち破ります。

2.Serial
ポッドキャスト復興の象徴ともいえる番組。実際にあった刑事裁判を再検証します。緻密な取材と先を読ませない展開は、ノンフィクションの傑作です。一度聞き出したら止まりません。ただいまシーズン2を製作中。

3.Fresh Air
1987年から続くNPRのラジオ番組。著名な文化人やアーティスト、話題の人物などのインタビューが中心。ホストを務めるテリー・グロスは、インタビューの達人です。

4.Reveal
調査報道の専門機関Center for Investigative Reportingが、政府や企業による汚職や腐敗などを暴きます。

5.Explain Things To Me
LA在住の若いカップルが、様々な職業についている人々にインタビュー。YouTubeでも配信しています。

6.Ted Radio Hour
決められたトピックに関連したTEDスピーチを紹介するNPRのラジオ番組。

7.Stuff You Should Know
パスポート、色、ウォータースライドなど、日常的なものの仕組みを掘り下げて解説。これを聴き続けたら雑学王になれます。

8.This American Life
アメリカで最も有名なラジオ番組の一つ。日常的な体験や感動エピソードを見事なノンフィクションドラマに仕上げています。

9.EOFire
起業を目指す人に人気のポッドキャスト。プロのポッドキャスターとして生計を立てるホストが、起業家に失敗の経験や成功の秘訣をインタビューします。

10.ProBlogger
オーストラリア人の売れっ子ブロガーが、読まれるブログの秘訣を紹介。ポッドキャスターとしても一流です。

これらのポッドキャストは、英語学習の初級者や中級者には難しいですが、上級者であれば英語だけでなく、アメリカの文化や話題のテーマも学べて一石二鳥です。ぜひ聴いてみてください。

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