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米カリフォルニア州オレンジ郡を拠点に、英語と日本語の両方で記事を書く数少ないジャーナリスト。 アメリカの現地新聞社で、政治や経済、司法、スポーツなどあらゆる分野の記事を取材・執筆。 2012年には、住宅バブル崩壊が南カリフォルニア住民に与えた影響を調査した記事で、カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞を受賞。2017年には、ディズニーや開発業者が行った政治献金を明るみに出した記事で、オレンジ郡記者団協会の調査報道賞を受賞。 大谷翔平の大リーグ移籍後は、米メディアで唯一の日本人番記者を務める。

2015年11月7日

"What do you do?"にあなたはどう答えますか?話に花を咲かせる2つのポイント

初対面のアメリカ人と話すと、よく"What do you do?"と訊かれます。

直訳すると、「あなたは(普段)何をしているの?」。初めてこの表現を聞いた日本人は、どう答えていいのか分からず、「あなたと話しているけど。。。」などと返事してしまうことがあります。

この質問は、"What do you do for a living?"の省略であって、「あなたは生活のために何をしているのですか?」つまり「どんなお仕事をしているのですか?」と尋ねているのです。

では、どう答えるのがいいのか。その前に、この質問に対する答えから見えてくる日米の仕事観の違いについてちょっと。

ぼくの見てきた駐在員の多くが、"What do you do?"と訊かれて、"I work for Company A.(私はA社に勤めています)"と企業名を言います。それに対して、アメリカ人は、"I'm a software engineer.(私はソフトウェアエンジニアです)"など職種を述べる場合がほとんど。

日本人にとって所属している会社がアイデンティティになっていることがわかります。転職が当たり前のアメリカでは、その時点でどの組織に属しているかよりも、自分が何の仕事をしているかが大切なのです。

ぼくも以前は、"What do you do?"と訊かれて、あまり考えずに"I'm a journalist.(私はジャーナリストです)"なんて適当に返していました。でも最近、この質問にうまく答えることで、話に花が咲いたり、相手に強い印象を与えられたりすることが分かってきました。よく訊かれるからこそ、いい返答を準備しておくと会話もスムーズになります。

ポイントは以下の二つ。

1.答えは10秒以内にまとめる。
スピーチや文章と同じこと。短いほどインパクトは強いんです。長々と自分のことを話す人とはあまり話したくありませんよね。情報を与えすぎないことで、聞き手も興味を持って質問しやすくなります。

2.誰にどんな影響を与える仕事なのかを語る。
ただ職種を言うよりもずっと相手の心に響きます。

例えば、「コピーライターとして、これまでくすぶっていた素晴らしい商品を世の中に広めて、中小企業を元気にする手助けをしています」「ビジネスコーチとして、サラリーマンたちが自信を持って仕事をし、キャリアを築く手助けをしています」などと言えば、仕事にかける情熱も伝わリます。

会社勤めの人なら、「A会社で広報ディレクターをしています。世の中に自社の社会貢献の取り組みや新製品の魅力が伝わるように、ジャーナリストたちに情報発信しています」なんて感じでしょうか。

遠慮がちな日本人には、なかなかここまで言い切るのは難しいかもしれませんが、競争の熾烈なアメリカで目立つには、これくらいのアピールはできなきゃダメです。口に出すことで自信もつきます。

ぜひあなただけのキャッチコピーを考えてみてください。

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