だがこのアプリ、それ以上によくできているのが、エピソードとエピソードの間に流れる音声広告。15秒くらいの広告が流れた後、この製品やサービスについてもっと知りたかったら、発信音の後にイエスと答えてくださいと尋ねてくるのだ。
今朝は映画の宣伝が流れていたので、試しにイエスと答えてみた。そうしたら、次のエピソードが流れ始めながら、画面上ではSafariが開いて、その映画の紹介ページに飛んだ。車を停めてiPhone を見ると、さっき気になった情報がすぐに目に入る。
他にも、「アプリをダウンロードしますか」「製品を買いますか」とも聞いてくる。質問の後に流れる発信音はSiriと似たものを使っているので、iPhoneユーザーにとって馴染み深い。
広告が流れているときはこんな画面。発信音が鳴ると、下にSiriのようなマークが表示される。 |
スマートフォンでラジオを聴く人のほとんどは、画面を見ていないだろうし、広告を聴いてわざわざクリックする人は少ない。運転していると、気になった宣伝が耳に入ってきても、サイトのURLや製品名をメモするわけにはいかないので、忘れてしまうことも多い。音声の指示に答えるだけで、番組が終わった後に気になった情報をチェックできるというのは、リスナーにとって便利な機能だ。広告主にとっても、宣伝効果が大きいだけでなく、どれだけのリスナーが実際に製品ページを訪れるのか把握できる。
ラジオの弱点を克服するクリエイティブな仕組みだ。