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米カリフォルニア州オレンジ郡を拠点に、英語と日本語の両方で記事を書く数少ないジャーナリスト。 アメリカの現地新聞社で、政治や経済、司法、スポーツなどあらゆる分野の記事を取材・執筆。 2012年には、住宅バブル崩壊が南カリフォルニア住民に与えた影響を調査した記事で、カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞を受賞。2017年には、ディズニーや開発業者が行った政治献金を明るみに出した記事で、オレンジ郡記者団協会の調査報道賞を受賞。 大谷翔平の大リーグ移籍後は、米メディアで唯一の日本人番記者を務める。

2016年7月12日

今アメリカは近所も職場もモンスターだらけ。全米で話題のPokémon Goブーム。

日本が参院選に揺れる中、アメリカではわずか数日で社会現象を巻き起こす凄まじいスマホゲームが発売されました。

その名もPokémon Go。かつて大ヒットしたポケモンの最新作です。

グーグルのスピンオフとして始まり日本人も参加するNiantic社が開発したこのゲーム。スマホのカメラを通して現実の景色に現れるポケットモンスターを捕まえることができます。



スマホの位置情報によって、出没するモンスターが変わり、指定スポットにいかないと他のプレーヤーと対戦することもできません。家に引きこもってやるイメージの強いビデオゲームが、逆にプレーヤーを外出させて、見知らぬ人と交流させるというギャップがアメリカ人の注目を集めています。

アップストアのダウンロード数で断トツ一位に駆け上り、更にはアクティブユーザー数でツイッターを抜く勢いです。ニューヨークのセントラルパークにプレーヤーが群がったり、町行く人が没頭したりする様子がマスメディアで取り上げられ、人気を加速させています。

物騒なことに、ポケモンプレーヤーを狙った強盗すら現れているそうです。

うちの職場でも、今日はPokémon Goの話題で持ちきり。仕事とは関係なく社内でモンスターを探す若い記者もいました。

かくいう僕も、とりあえずはとiPhoneにダウンロード。UCアーバイン近くでは、周りにプレイしている大学生がうじゃうじゃいました。ちょうど食事していたレストランの店員もやっていて、休憩時間にショッピングセンターをぐるぐると回ってモンスターを集めているそうです。

少しプレイしての印象は、シンプルで遊びやすいです。あまり複雑だとコアなゲーマーにしかウケませんが、これなら幅広い層が楽しめるのも納得。お店や観光地などにプレーヤーを呼び込めるので、ビジネスとしてもとてつもない可能性を秘めています。実際、不振だった任天堂の株は一気に上昇しました。

Pokémon Goは、日本やヨーロッパでは数日中にサービス開始予定とのこと。一時はタイム誌の表紙を飾るほどのブームを巻き起こしたポケモンが、再び世界を席巻しそうです。

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