追記:日本の大麻取締法は国外でも適用されるので、日本人がカリフォルニアやコロラドなどで大麻を所持しても罰せられます。
ドナルド・トランプ氏の勝利に世界中が驚愕した11月8日の選挙。カリフォルニア州の住民は、もう一つの大きな選択を迫られました。
すでに医療目的での使用が認められている大麻の娯楽使用を認めるか否か。住民投票の結果、57パーセントが賛成で州法修正案第64号は承認されました。全米では4州目ですが、最大の人口を誇るカリフォルニアが加わったことで、他州にも影響を与えるのではないかと言われています。
日本では芸能人が逮捕されてよく耳にする大麻ですが、一般人はその実態についてほとんど知らないのではないでしょうか。かくいう僕も、「大麻=マリファナ」だと知って驚いた一人です。日本のメディアでは、コカインや覚せい剤などと同等の違法薬物として厳しく取り締まられる大麻ですが、アメリカでは以前からかなり広く使用されていたからです。
2014年の調査では、
2220万人もの人が過去1ヶ月に大麻を使用したことがあると答えています。僕が大学時代に留学していた時も、周りに吸う人が当たり前のようにいてびっくりしました。過去の使用を認めているオバマ大統領は、大麻はタバコやアルコールと同じように規制されるべきだと
最近のインタビューで話しています。
多くの日本人が住むカリフォルニアで合法化された大麻ですが、いつ、どこでも吸ってもいい訳ではありません。しばらくはお店で買うこともできません。
今回は、その複雑な規制を理解するため、メインストリームの新聞では珍しい大麻担当記者を務める同僚ブルック・スタッグスに話を聞きました。彼女は州法修正案第64号が通ってから、カリフォルニア中のテレビやラジオから引っ張りだこになっている、まさにこの分野のエキスパート。素人にもわかりやすく、大麻合法化の実態について語ってくれました。
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オレンジ・カウンティ・レジスターで大麻問題を取材する同僚ブルック・スタッグス |