自己紹介

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米カリフォルニア州オレンジ郡を拠点に、英語と日本語の両方で記事を書く数少ないジャーナリスト。 アメリカの現地新聞社で、政治や経済、司法、スポーツなどあらゆる分野の記事を取材・執筆。 2012年には、住宅バブル崩壊が南カリフォルニア住民に与えた影響を調査した記事で、カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞を受賞。2017年には、ディズニーや開発業者が行った政治献金を明るみに出した記事で、オレンジ郡記者団協会の調査報道賞を受賞。 大谷翔平の大リーグ移籍後は、米メディアで唯一の日本人番記者を務める。

2011年6月13日

守るべき自由

ロータリークラブの友情交換プログラムでやってきた四人のアラブ人にインタビューした。彼らの目から見た、国際情勢、米国の姿を記事にするのが目的である。

参加者は皆、いかにも中東全土がテロの巣窟であるかのように報じる米メディアに不満を抱いていた。特にケーブルニュースは、事件の起きている場所にカメラを集中させ、センセーショナルに繰り返し映像を流す傾向にある。

また、エジプトの大手携帯電話会社で働く男性は、自社のモバイルサービスを利用する若者の手によって革命が起きたことを誇りに思っていると語った。

インタビューの最後に、ロータリーの代表者から、参加者の名前を伏せて記事を書いてくれないかと頼まれた。彼らの安全を守るためだという。うちの新聞を含め、アメリカのジャーナリズムでは原則、匿名の使用は許されない。上司と相談した結果、今回に限って名字を伏せるということで合意した。

ところが、記事を書き終わってから、参加者の一人から掲載を差し止めてほしいとのメールが来た。既にネット上に記事が掲載され、印刷も始まっているため、そんなことはできない。翌朝には、代表者からネットから記事を削除してほしいとの電話をもらった。どうやら参加者たちが、自国政府からの報復を恐れているらしい。ある女性は、不安によるストレスから吐いてしまったという。

結局、ボクの書いた記事をちゃんと読んだ参加者たちが、これなら大丈夫と判断したようで事態は収まった。

アメリカ人や日本人が当たり前の権利として享受する言論の自由だが、中東では自分の思っていることを表現することは危険の伴うことなのだという。実際にどれだけの弾圧があるかは別にして、市民に植え付けられた政府への「恐怖」が自由を奪っていることは間違いない。

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2011年5月22日

米メディアの国外ニュース報道

米国では新聞業界の衰退にともない、どの新聞も経費削減に躍起になっている。その大きな犠牲となっているのが、海外支局だ。インターネットに情報がありふれている今、どこの新聞も差別化を図ろうと、ローカルな報道に人材や資金を注いでいる。

アメリカン・ジャーナリズム・レビュー誌によると、1998年以降、20社が海外から完全撤退し、去年の七月時点で海外に支局を置いている米紙は11社のみ。2003年には300人以上いた特派員も、今や契約記者を含めても234人しかいない。アメリカで4番目に発行部数の多いロサンゼルスタイムズは、2003年の23支局から13にまで減っている。

東京にオフィスを構えているのは、ニューヨークタイムズ、ウォールストリート・ジャーナル、そしてワシントンポストだけというのだから、アメリカで日本の存在感が薄くなっているのも納得だ。

それに加えて、新聞やテレビでの国外ニュースの取り扱い自体も減少している。冷戦終結以後からその傾向は始まり、9/11テロで一時は増加したものの、再下降し始めている。

インターネットでグローバル化が急速に進む中、メディアのローカル化は、アメリカに根強く残る孤立主義にどう影響を及ぼすのだろうか。

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2011年5月16日

iPadでマルチタッチジェスチャーをオンにする方法

iPhoneならまだしも、大きな画面のiPadで、ホームボタンを使って操作するのは面倒だと感じている人は多いはず。

ボクもその一人だったが、つい最近、ホームボタンを押さずにアプリケーションを切り替えたり、ホーム画面に戻ったりする方法を知った。マルチタッチジェスチャーといって、画面を4、5本の指でつまんだり、スワイプするだけでアプリを切り替えられる。サファリのサイトを参考にしながらメールを送るようなマルチタスクにはとても便利。

操作方法
・アプリが開いた状態で、4、5本の指でピンチするとホーム画面に戻る
・4、5本の指で上下にスワイプすると、マルチタスクバーを表示
・4、5本の指で左右にスワイプすると、アプリを切り替え

最新のiOS4.3に搭載されているのだけど、なぜか標準では機能がオンにされていない。Macを持っていれば、パソコン上にXcodeというソフトをダウンロードするだけでいいが、残念ながらウィンドウズユーザーは、iPadをジェイルブレイクするか、Macユーザーに頼むしかないようだ。

今回はとりあえず、Macでマルチタッチジェスチャー機能をオンにする方法を紹介する。

1. まずはiPadのiOSが最新バージョンであることを確認する。そうでない場合はiTunesで更新する。

2. MacのApp StoreかアップルのサイトでXcodeを購入($4.99)、ダウンロードする。大きさが4GB程あるので、結構時間がかかる。

2. インストールが完了したら、iPadをつないでXcodeを起動。

3. すると次のような画面が表示されるはずなので、"Use for development"ボタンをクリック。ログインしろやら、エラーやら表示が出てもキャンセルを押す。

Courtesy of GottaBeMobile

4. 以上である。iPadの環境設定を確認すると、Multitasking Gesturesがオンになっているはず。

これに慣れてしまったら、もうホームボタンには戻れない。iPhone 4でも試してみたけれど、対応していないようだ。

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2011年3月30日

新聞コンテストに入賞

うちの新聞が、カリフォルニア新聞協会主催のコンテストに入賞した。発行部数2万5000以下の小規模日刊新聞部門で、1位か2位に選ばれたらしい。4月にロサンゼルスで開かれる授賞式で、最終結果が発表される。

他の州に比べて、新聞の数が多いカリフォルニアで選ばれたことは嬉しい。正直、同規模の新聞で、うちほど重大事件などのかたいニュースを報道しているところは、ほとんどない。しかも、報道記者はたった4人。記事の執筆と締め切りに追われる日々が、報われた気がする。

授賞式用に撮影した、報道局メンバーの写真

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2011年3月26日

世の中、いい人でいっぱい

裁判所で、スペイン語の通訳をしている女性に声をかけかけられた。

「あなたの地震のコラムを読んで、胸が痛んだわ。夫と相談して、日本の困ってる家族に寄付しようってことになったの。赤十字の募金だと、どこにお金が行くか分からないから、今度帰国する時に、あなたが直接、困ってる家族にお金を渡してくれないかしら」と言って、彼女は小切手を記入し始めた。

日本にいつ帰るかも分からないのに、そんなもの受け取るわけにはいかない。自分も寄付をした赤十字に送ったらどうかと勧めたけど、どうしても赤十字は信用できないらしい。

誰か寄付の使用目的が明確な支援団体を知っていたら、コメントかメールで教えてほしい。

- Posted using BlogPress from my iPhone

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2011年3月22日

防災バッグに銃を詰めるアメリカ人

米メディアが、日本人の地震後の振る舞いを賞賛している。

史上最大規模の地震でもパニックや略奪は起きず、落ち着いた対処と規律のある行動がとれることに、アメリカ人は驚いているのだ。日本文化の専門家たちは、「和」の精神や「忍耐・我慢」といった日本人の美徳を、主な理由に挙げている。日本の「恥の文化」や、周りの目を気にする自己意識の強さも大きく影響しているだろう。

確かなのは、アメリカ人の間で、日本人は礼儀正しいという評価が一層高まったこと。

知り合いの弁護士がこんなことを言っていた。「日本人はすごい。ここなら間違いなく略奪が起こる。オレは地震が起きたら、食料と水と一緒に、真っ先にグロック(拳銃の名前)を荷物に詰めるよ」

日本で育ったボクは考えもしなかったことだが、アメリカ人が言うとジョークには聞こえない(彼もおそらく本気だろう)。

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2011年3月18日

アメリカから見る東日本大震災

日本だけでなく、世界を震撼させた東日本大震災。米国の主なネットワークは、地震の発生以来、津波の被害や福島原発の動向を、一日中トップニュースで流し続けている。

CNNやFox Newsといったケーブルニュース局のセンセーショナルな報道のせいで、日本人以上に恐怖におびえているアメリカ人も少なくない。日本から放射線が迫ってくるのではないかと心配して、抗放射線薬「ヨウ化カリウム」を買いあさる人々に対して、サンバーナディーノ郡は、パニックにならないよう呼びかけた

ボクもこっちにいると、インターネットがあるとはいえ、実際の状況を判断しづらいので、不安が助長されてしまう。大地震の当日は、なかなか家族に電話がつながらなくて、不安に駆られたけど、しばらくたって無事を知らせるメールが届いた。その家族からのメールをもとに、翌日は新聞にコラムを書いた。

日本に対して、国際社会の温かいサポートが寄せられているようだけど、こっちにいるとそれを肌で実感できる。ニュースを見たという友達や、コラムを呼んだ人々から、心配や励ましのメールが次々と送られてきた。

コラムの掲載された土曜日には、ボクのオフィス電話が鳴りっぱなしだったと、出勤した同僚が教えてくれた。週明けに裁判所に行くと、知り合いがみんな深刻な表情でボクに近づいてきて、ボクや家族が大丈夫かと尋ねてきた。

ほとんどのアメリカ人が日本の地理状況をつかめていないから、東京でも宮城や福島と同じような被害があると思ってしまうのかもしれない。

今回の大地震で、米メディアの手薄な対日取材体制が浮き彫りになったという記事を読んだ。地震から数日後には、アンダーソン・クーパーをはじめとする、各局のトップキャスターが日本入りしたけれど、発生直後はNHKの映像や日本との音声のやりとりを垂れ流しにする、お粗末な報道だった。日本に常駐の特派員を置くテレビ局や新聞社は今やほとんどない。

こっちで報道に関わる者として、米メディアの間で日本の扱いが、中国や朝鮮半島に比べて低くなってきていることは否めない。今回の大震災を乗り越えることで、日本の強さや魅力を世界に今一度アピールできることを願っている。

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