自己紹介

自分の写真
米カリフォルニア州オレンジ郡を拠点に、英語と日本語の両方で記事を書く数少ないジャーナリスト。 アメリカの現地新聞社で、政治や経済、司法、スポーツなどあらゆる分野の記事を取材・執筆。 2012年には、住宅バブル崩壊が南カリフォルニア住民に与えた影響を調査した記事で、カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞を受賞。2017年には、ディズニーや開発業者が行った政治献金を明るみに出した記事で、オレンジ郡記者団協会の調査報道賞を受賞。 大谷翔平の大リーグ移籍後は、米メディアで唯一の日本人番記者を務める。

2010年11月10日

イラクへ向かう予備兵

地元のアメリカ陸軍予備兵団が、イラクへ配置されるに当たって、送別式が行われた。予備兵たちは、普段は民間人として仕事や学業を営むかたわら、週末になると訓練に参加し、戦争時の招集に備える。

軍事大国のアメリカでは、軍に関する報道が毎日のように流れるが、ボクにとってはこれが初の軍事関連の取材となった。

幼い頃から、日本の学校で平和教育を受けたり、祖父母から戦争体験を聞いたりしてきたことで、軍隊に対してはいいイメージを持っていない。若い兵士の多くが、貧困層からきていることも、アメリカ社会の格差を生々しく反映している。

それでも一人一人の兵士と話すことで、これまで軍人や戦争に対して抱いてきたステレオタイプや偏見から、わずかながら解放された気がする。個々の生い立ちや、未知の戦地に赴く恐怖を聞いていると、遠くのことだと感じていた中東での戦争が、現実味を帯びてくる。

高校を卒業したばかりの元気な19歳の女性兵が、戦地に行くことを次のように例えた。「ジェットコースターに乗る前のような気持ちなの。怖いけど、 乗ったらきっと良かったって思うはず」





- Posted using BlogPress from my iPad

このエントリーをはてなブックマークに追加

1 件のコメント:

  1. 私はまだ、そういう人たちや戦争を遠いものだと思ってる。けど、尖閣諸島の問題とかもあったりして、境界線・最前線に立ってる人って日本にもいるのよね。って今更実感したよ。どうしたら争いのない世界にできるのかしらね。みんなが無事に故郷に帰れるといいけど‥。

    返信削除