そうでなくとも未成年者への性犯罪には厳しいアメリカ。教師である被告人への風当たりは厳しい。「魔女の条件」がアメリカで放映されたら、大衆にどう受け止められるのか気になる。
カリフォルニア州では、裁判長の許可さえとれば、公判の様子をカメラやビデオで撮影して報道することができる。有名なO.J. シンプソン裁判は、全米中継されて高視聴率を記録した。
うちの新聞も大きな事件になると、写真やビデオを載せる。日本では被告人の人権や被害者のプライバシーを考慮して、法廷内の撮影は許可されないが、アメリカでは国民に開かれた裁判を行うため、報道の自由が認められている。
今回の事件では、被告人が一度は有罪を認めたが、刑宣告が行われる直前にそれを撤回しようとする動きに出た。顔写真が公開されてしまえば、彼はずっと性犯罪者として見られることになる。特にビクタービルは小さな町。まだ有罪の確定していない市民の写真を載せることに、正直迷いがあった。
ジャーナリストの役割というものを、日々考えさせられる。
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