そして女性はその言葉を黙ってのみこみ、夫と子どもの世話をする。
今からすると、とんでもないって言われそうなシーンですが、心の中でまだこう思ってる男性は多いんじゃないでしょうか。
そういう人に伝えたい。
「会社に行ってる方がずっと楽」
もちろん人によって感じ方は違いますが、少なくともぼくは育児をしてみてそう思います。
先月から育休がはじまり、生後8ヶ月の息子と過ごす時間が増えました。
朝は働く妻を少しでも長く寝かせるため、6時に起きて眠気と戦いながら元気一杯の赤ん坊とゆかを転がりまわって遊びます。
昼間は社交性を身につけてもらいたいと保育所に預けているのですが、少し睡眠をとって家事をこなした後は早めに迎えにいくようにしています。
でも家で二人きりになった時は大変。とにかく何でも触り口に入れたがります。ハイハイで動き回れるようになってからは、もう目が離せません。
しかも、この時期の赤ちゃんは、集中が3分で切れます。
おもちゃに興味を示しても一瞬にして飽きてしまい、わめきだす。育児書によるとわがままではなく、そういうものらしいです。
だから次から次へと新しいおもちゃを渡したり、笑わせるネタを考えたりしなければならない。パソコンを触るなんてもってのほか、スマホすら見ている暇がない。
テレビやパソコンなどの液晶画面は食い入るように見つめるのですが、時間つぶしにデジタル機器を見せるのは我が家の教育方針ではNGなので使えません。
かといって新しいおもちゃを買い与えていたらきりがないので、最近では安全な日常品でレンを魅了するものないかと試行錯誤しています。
ウケが良かったのが、メントスガムのプラスチックボトル。なぜだか子供でも持ちやすい隆起形状グリップで、適度にガムが残っているので、振ると音がなります。中でガムが移動することによって、手にかかる重みが変わる効果もある。
手本を見せてあげると、レンが嬉しそうに振りだすではありませんか。
リズムと重力をいっぺんに学べてこれは我ながら大発明、、、と思いきや、これですら5分も経たずに飽きてしまいました。この時期の子どもを夢中にして一人で遊ばせておけるおもちゃがあれば、5万円くらいだしても惜しくはありません。
赤ちゃんに比べれば、会社の難しい上司や部下など大したことありません。大人相手なら、おだてたり、さとしたり、はたまた逆ギレしてみたりなんてこともできますが、赤ちゃんには言葉すら通じない。
仕事はうまくこなせば、自分のペースで進めたり、休憩時間に自分だけの時間を持ったりもできますが、家では赤ちゃんのペースで全てが動きます。自分の好きなことはさせてもらえません。
仕事の結果はある程度コントロールできる自信がありますが、レンは本当に気まぐれ。ようやく夜通し寝てくれるようになったと思いきや、また何度も起き始めるということの繰り返し。
加えて我が家には3歳くらいの小型犬がいて、レンと遊んでいると「わたしも〜」と必ず間に飛び入ってきます。嫉妬して手のかかるお姉ちゃん状態。犬が子どもの面倒を見てくれるなんて言ったのはどこのどいつだって感じです。
そして実はフルタイムで子育てをして一番辛いのは、社会との関係を遮断されることなのかもしれません。妻が育休でレンと家に二人きりでいた時、大人と会話ができないことが何よりストレスになっていました。
いってみれば、子育てとは世界一かわいいモンスターとの孤独なバトルなのかもしれません。
今なら子育てブログを書く人が多い理由がわかります。ネタにでもして他人と共有しないとやってられないくらい大変なのです。
「仕事をしているから、私はいいママになれる」という声をアメリカ人の女性から聞きますが、バランスをとるって大事です。
夫婦でフェアに育児に参加するのは当然ながら、親だけでなくコミュニティーで子育てをする社会になれば、もっと子どもを作りたいという女性や男性が増えるんじゃないでしょうか。
私の姪っ子の一番好きなオモチャ(?)はお鍋の蓋とペンキ塗りの刷毛でしたよ。パパの日曜大工にくっついて歩いてましたし・・・。子供はチッチャな大将。パパは必死で働く、部下の歩兵に過ぎません。パパ業ご苦労様!!
返信削除大将に精一杯尽くす所存です。
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