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米カリフォルニア州オレンジ郡を拠点に、英語と日本語の両方で記事を書く数少ないジャーナリスト。 アメリカの現地新聞社で、政治や経済、司法、スポーツなどあらゆる分野の記事を取材・執筆。 2012年には、住宅バブル崩壊が南カリフォルニア住民に与えた影響を調査した記事で、カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞を受賞。2017年には、ディズニーや開発業者が行った政治献金を明るみに出した記事で、オレンジ郡記者団協会の調査報道賞を受賞。 大谷翔平の大リーグ移籍後は、米メディアで唯一の日本人番記者を務める。

2015年9月19日

Googleファイバーがアーバインにやってくる!?

アーバイン市民に朗報です。Google社が、独自の超高速インターネット回線を提供するエリアの候補として、アーバインを選んだと発表。実現すれば、南カリフォルニアで初めての街となります。

Google Fiberは1Gbpsと、通常のブロードバンド回線に比べて、およそ100倍のスピードがでるといいます。家庭用ルーターで、その速度をどこまで発揮できるかは分かりませんが、映画一本を数秒でダウンロードできるとのこと。ケーブルテレビを契約せず、Apple TVでNetflixやYouTubeをストリーミングしている我が家にとっては、のどから手が出るくらい欲しいサービスです。

値段はインターネット回線だけだと、月々70ドル。テレビサービスを加えると130ドルになります。

Googleファイバーは、3年前にカンザスシティーで始まり、テキサス州オースティンとユタ州プロボに進出。アトランタとテネシー州ナッシュビルでも工事中です。今回は、アーバインに加えて、サンディエゴとケンタッキー州ルイビルが選ばれました。

Googleのブログ記事によると、ターゲットにしているのは、起業文化に富み、テクノロジーの中核として成長中の街だといいます。

静かな郊外の街というイメージの強いアーバインですが、実はテック系企業がいくつもオフィスを構えています。スタートアップも多い。そこで働く、若くて裕福なyoung professionalsと呼ばれる人々が、この街には多く住んでいるのです。市の人口は、この5年間で18パーセント増えています。

Googleファイバーがやってくるというニュースで、これまであぐらをかいていたライバル会社たちも、焦ってインターネットサービスを改善させてくるはずです。アメリカは日本、特に東京に比べると、家庭用のインターネット回線が圧倒的に遅い。その割に料金が高いから腹立たしい。Googleファイバーが広まれば、それも一変するかもしれません。

我が家が使っているCox社は、すでにアーバインのアパートで、カリフォルニア初の住宅向け1Gbps回線を試験的に提供しています。年内にエリアを広げると、広報がうちの新聞に伝えています。

Googleファイバーの実現に向けた次のステップとして、市がGoogleが出す要望に応じなければなりません。工事の邪魔をせず、スムーズに認可しろというもの。これまでGoogleに選ばれた地域はどこも協力的で、Googleが最終オッケーを出すまでに、1年くらいかかったとレジスターは報じています。

期待は膨らみます。

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