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米カリフォルニア州オレンジ郡を拠点に、英語と日本語の両方で記事を書く数少ないジャーナリスト。 アメリカの現地新聞社で、政治や経済、司法、スポーツなどあらゆる分野の記事を取材・執筆。 2012年には、住宅バブル崩壊が南カリフォルニア住民に与えた影響を調査した記事で、カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞を受賞。2017年には、ディズニーや開発業者が行った政治献金を明るみに出した記事で、オレンジ郡記者団協会の調査報道賞を受賞。 大谷翔平の大リーグ移籍後は、米メディアで唯一の日本人番記者を務める。

2015年9月16日

オレンジカウンティはビーチバレーのメッカなんです

学生の頃に、元バレーボール日本代表である西村晃一さんの特集をテレビで見たのを今でも覚えています。175センチとバレーボール選手としては小柄ながら、日本人トップレベルの身体能力を持つ。凄まじい瞬発力と肉体でした。

その西村さんの試合を、10年以上たって生で見ることができました。西村さんはハンティングトンビーチで開かれた、AVP Championshipsという世界最高峰のビーチバレーの大会に出場。42歳ながら9位という結果を残しました。

やってみると分かるのですが、砂の上でジャンプするのは、想像以上に難しい。それでも西村さんは2メートルほどの選手を相手に、鋭いスパイクを打ち込んでいました。生き生きとした表情としまった体は、年齢を感じさせません。



O.C.はロサンゼルスと並んで、ビーチバレーのメッカです。ビーチに行くと、老若男女が水着姿で2対2のゲームを楽しんでいます。腹の出たおっちゃんでも軽快に動いているからびっくりです。ちなみに、選手として日本でも人気があったカーチ・キライは、サンクレメンテの住民とのこと。

動きの激しいビーチバレーですが、トップ選手のリストを見ていると、その多くがアスリートとしては高齢な30歳半ば以上だと気づきます。体力以上に、頭と経験がものをいうスポーツだということでしょう。

ハンティングトンビーチ大会では、男子で優勝したペアの一人ジョン・ハイデンは43歳でした。決勝で対戦したペアも、二人とも30歳以上。

そのうちの一人、ライアン・ドアティーはなんと元プロ野球選手。身長215センチの左腕が、ルームメイトと遊びでバレーボールを始めたのは、マイナーリーグをクビになった後だそうです。2012年からAVPツアーに参加し、現在のランクは3位。アメリカという国は、こういう怪物を生む土壌があるのです。

彼らをみていると、今からでも遅くないのだと、元気をもらえます。

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