自己紹介

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米カリフォルニア州オレンジ郡を拠点に、英語と日本語の両方で記事を書く数少ないジャーナリスト。 アメリカの現地新聞社で、政治や経済、司法、スポーツなどあらゆる分野の記事を取材・執筆。 2012年には、住宅バブル崩壊が南カリフォルニア住民に与えた影響を調査した記事で、カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞を受賞。2017年には、ディズニーや開発業者が行った政治献金を明るみに出した記事で、オレンジ郡記者団協会の調査報道賞を受賞。 大谷翔平の大リーグ移籍後は、米メディアで唯一の日本人番記者を務める。

2009年11月27日

元鞘なのか?

4年前にアメリカに来て以来、日本の様子はインターネットのニュースでチェックするくらいだが、プロ野球が以前のような賑わいを見せていることにちょっと驚いている。しかも楽天や日ハムといったパ・リーグの躍進が目立つ。

ボクが米国でスポーツ経営を学ぼうと思ったきっかけの一つが、プロ野球の人気低迷と経営状況の悪化だった。近鉄とオリックスの合併に始まり、1リーグ制への流れも表面化。選手会による、日本プロ野球史上初のストライキも行われた。メジャーリーグもストライキの影響のに苦しんでいたとはいえ、経営面での日米差は明らかだった。

その後の日本プロ野球を詳しく追っていたわけではないが、関係者に話を聞く限り、各チームとも地域に根ざした経営、選手とファンの距離を埋める試みに取り組んだようである。地上波の視聴率(ようは巨人戦ナイターの視聴率)が低下しているようだが、それは巨人への一極集中化時代が終わりを告げたということに他ならない。地方の人気球団は地元テレビや衛星放送と契約を結んで、高視聴率を記録するようになったと聞く。そもそもインターネットの普及が進み、消費者の嗜好が多様化する今の時代、視聴率20パーセントというのは簡単な話ではない。

日本代表のWBC連覇もあって、盛り返しの機運を見せるプロ野球。これからの動向が楽しみである。

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