ものを書くという作業は、料理に例えられる。
一流のシェフになるためには、研ぎ澄まされた味覚や調理技術だけでなく、丹念に素材集めを行う必要がある。それと同じように、優れた言語感覚や作文能力だけでいい記事が書ける訳ではなく、そこには綿密な取材が欠かせない。
大学時代はとにかく書くのが嫌いで、数枚のレポートを仕上げるのにも苦労していた。それが今では執筆を仕事にしているのだから、世の中、分からないものである。当時は文章力というのは、言語力や頭の回転の早さで決まると思っていたため、材料集めを怠っていたのだ。
記者になって、ようやく取材と事前調査の大切さに気付くことができた。特に英語を母国語としないボクが米国人記者と張り合うには、彼・彼女ら以上の材料集めをしなくてはならない。
毎日が冒険で新しい発見があるような、そんな記者でありたい。
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