自己紹介

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米カリフォルニア州オレンジ郡を拠点に、英語と日本語の両方で記事を書く数少ないジャーナリスト。 アメリカの現地新聞社で、政治や経済、司法、スポーツなどあらゆる分野の記事を取材・執筆。 2012年には、住宅バブル崩壊が南カリフォルニア住民に与えた影響を調査した記事で、カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞を受賞。2017年には、ディズニーや開発業者が行った政治献金を明るみに出した記事で、オレンジ郡記者団協会の調査報道賞を受賞。 大谷翔平の大リーグ移籍後は、米メディアで唯一の日本人番記者を務める。

2009年7月26日

書くこと考察

ものを書くという作業は、料理に例えられる。

一流のシェフになるためには、研ぎ澄まされた味覚や調理技術だけでなく、丹念に素材集めを行う必要がある。それと同じように、優れた言語感覚や作文能力だけでいい記事が書ける訳ではなく、そこには綿密な取材が欠かせない。

大学時代はとにかく書くのが嫌いで、数枚のレポートを仕上げるのにも苦労していた。それが今では執筆を仕事にしているのだから、世の中、分からないものである。当時は文章力というのは、言語力や頭の回転の早さで決まると思っていたため、材料集めを怠っていたのだ。

記者になって、ようやく取材と事前調査の大切さに気付くことができた。特に英語を母国語としないボクが米国人記者と張り合うには、彼・彼女ら以上の材料集めをしなくてはならない。

毎日が冒険で新しい発見があるような、そんな記者でありたい。

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