自己紹介

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米カリフォルニア州オレンジ郡を拠点に、英語と日本語の両方で記事を書く数少ないジャーナリスト。 アメリカの現地新聞社で、政治や経済、司法、スポーツなどあらゆる分野の記事を取材・執筆。 2012年には、住宅バブル崩壊が南カリフォルニア住民に与えた影響を調査した記事で、カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞を受賞。2017年には、ディズニーや開発業者が行った政治献金を明るみに出した記事で、オレンジ郡記者団協会の調査報道賞を受賞。 大谷翔平の大リーグ移籍後は、米メディアで唯一の日本人番記者を務める。

2011年2月8日

警察・裁判担当は「人気」記者

裁判担当になって、人々の犯罪に対するの関心の高さを実感するようになった。うちの新聞のサイトで最も読まれる記事のほとんどが犯罪と裁判。おかげで警察担当のビアトリズとボクで、「人気」を二分している。

広報担当のいない裁判所はボクの独壇場。ほぼ全てがスクープ記事だから、よくAP通信に拾われてハイデザート以外の人にも読んでもらえる。

ボクの取材した最近のヒット記事。

・告発しない見返りに、逮捕した女性に性的行為を強要したと疑われる警官の裁判。検察の主張では、服を脱がせて上半身裸の写真を撮ったり、パトカーの中でオーラルセックスをさせたりしたという。弁護人いわく、結婚がうまくいってなくて寂しかったとのこと。 
・子どもが虐待されていたと疑われるギャング一家の予備審問。被害者の男の子(5歳)は、満足に食事や水を与えられなかったため、ガリガリの状態で発見された。発見されたときの写真では、体中に傷や火傷の痕が。 
警察の話だと、子どもはクローゼットの中で生活を強いられ、殴られるのは日常茶飯事だったらしい。ガレージに宙吊りの状態でベルトでめった打ちにされ、家にいる男性たちからレイプされたともいう。主犯の男は、日常的に奥さんに暴力をふるっていただけでなく、愛人や10人の子供たちとひとつ屋根の下に住んでいたというのだから、すさまじい家庭状況だ。 
・マリファナのパイプを2歳未満の男の子にくわえさせたカップル。知人がその様子をビデオに撮って、警察に提出したもんだから大騒ぎ。ビアトリズの書いた記事は、AP通信に拾われて、地元の新聞やテレビ局だけじゃなく、東海岸のワシントン・ポスト紙にすら掲載された。 
こういう事件は検察官にとっては大変だ。パイプに火がついていたわけでもなく、法律に照らし合わせると大した事件じゃないのに、おバカな親への世間の反応はすさまじい。普通に扱えば、刑が軽すぎると大バッシングを受けてしまう。酔って子どもにビールを飲ませようとする親など、世の中たくさんいる。

CNNのようなケーブルニュース局が、悲惨な事件をやたらにセンセーショナルに報道しているのを見て、以前は「一体、誰がこんなの見るんだ」とうんざりしていたけど、視聴者が興味あるんじゃしょうがない。うちの新聞もそうした読者に寄りかかって、何とかやっているんだから。

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1 件のコメント:

  1. あなたの投稿は本当に面白いです、私はそれを読んで愛し、あなた自身のアイデアを持っている。そのようなクールなブログをありがとう。
    jwh-122

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