自己紹介

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米カリフォルニア州オレンジ郡を拠点に、英語と日本語の両方で記事を書く数少ないジャーナリスト。 アメリカの現地新聞社で、政治や経済、司法、スポーツなどあらゆる分野の記事を取材・執筆。 2012年には、住宅バブル崩壊が南カリフォルニア住民に与えた影響を調査した記事で、カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞を受賞。2017年には、ディズニーや開発業者が行った政治献金を明るみに出した記事で、オレンジ郡記者団協会の調査報道賞を受賞。 大谷翔平の大リーグ移籍後は、米メディアで唯一の日本人番記者を務める。

2011年1月25日

コールドケース殺人事件:26年を経て

ハイデザートにはコールドコースと呼ばれる未解決事件が多いと、前に担当の刑事さんが言っていた。今はすごい勢いで人口が増加しているけど、20年くらい前までは、だだっ広い砂漠にぽつんぽつんと人が住んでいる程度で、犯罪が起きても目撃者や証拠は少なかったからだと思う。

今朝は1985年に起きた殺人事件の裁判初日を取材。被害者は寝室のベッドで裸で横たわった状態で発見され、死んでから数日経っていたので、体は腐敗していた。公判中に映し出された生々しい現場写真では、誰だか分からないくらいに顔がめちゃくちゃになっていた。

ベッドには精子が残されていたけど、当時の技術じゃDNA解析はとても無理ってことで、逮捕にはつながらなかった。それが科学の進歩によって、精子と今の容疑者のDNAが一致することが、25年の月日を経てようやく明らかに。アメリカでは殺人事件に時効はないので、数年前に発足したサンバーナディーノ郡のコールドケース班が事件を再調査し始めた結果だった。

コールドケースは事件から長い時間が経過しているので、証言者の記憶が曖昧だったり、亡くなったりしていることも多い。犯行現場も今とは随分と様子が変わっているかもしれない。今回の事件じゃ、被告人と犯人をつなげるのはDNA解析結果と状況証拠だけ。陪審員はどんな判決を下すんだろうか。

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