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米カリフォルニア州オレンジ郡を拠点に、英語と日本語の両方で記事を書く数少ないジャーナリスト。 アメリカの現地新聞社で、政治や経済、司法、スポーツなどあらゆる分野の記事を取材・執筆。 2012年には、住宅バブル崩壊が南カリフォルニア住民に与えた影響を調査した記事で、カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞を受賞。2017年には、ディズニーや開発業者が行った政治献金を明るみに出した記事で、オレンジ郡記者団協会の調査報道賞を受賞。 大谷翔平の大リーグ移籍後は、米メディアで唯一の日本人番記者を務める。

2015年10月12日

話題の映画「マイ・インターン」は60点

アリソビエホの映画館で、The Intern(邦題「マイ・インターン」)を観てきました。

働く女性に大ヒットした『プラダを着た悪魔』の続編なのではないかとすら思わせる設定に、普段は映画館に興味を示さない奥さんも珍しく乗り気でした。

あらすじはいたってシンプルで、アン・ハサウェイ演じるファッションサイトの若き創業者が、70歳のインターン社員との交流を通じて成長していくというもの。制作側は、女性に加えて、シニア層をターゲットにしたのでしょう。場所柄もあり、観客には若い女性よりも年配者が多かったです。

映画の出だしは、ロバート・デ・ニーロ演じるインターンに焦点が当たり、退職した人生に物足りなさを感じるシニア層の心情をうまく描いていました。それが徐々に仕事と結婚生活の両立に苦しむ女性主人公へと比重が移っていきます。仕事に忙殺される主人公の葛藤に、共感する女性は多いでしょう。

残念なことに、女性キャラクターが等身大で描かれているのに対し、中盤から後半にかけてデ・ニーロのキャラがどんどんフラットになっていきます。昔ながらのスタイルを貫くダンディーなおじさんが、会社で働く若者たちにアドバイスを送り、人気者になっていくという非現実的な展開。これでは、年配者たちも共感しきれずに、中途半端な気持ちで映画館を去ったでしょう。アンバランスな仕上がりでした。それでも、ハサウェイとデ・ニーロの存在感だけで、及第点に達するのはさすがです。



映画とは全く関係ありませんが、久しぶりに映画館でポップコーンを買って、改めてその大きさにびっくりしました。ドリンクが二つ付いてくるセットなので、二人分ということなのでしょうが、入れ物がまるでバケツです。食べても食べても減りませんでした。

小柄な奥さんが持つとその大きさが際立つポップコーンとコーラ。

アメリカンサイズ、恐るべしです。

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