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米カリフォルニア州オレンジ郡を拠点に、英語と日本語の両方で記事を書く数少ないジャーナリスト。 アメリカの現地新聞社で、政治や経済、司法、スポーツなどあらゆる分野の記事を取材・執筆。 2012年には、住宅バブル崩壊が南カリフォルニア住民に与えた影響を調査した記事で、カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞を受賞。2017年には、ディズニーや開発業者が行った政治献金を明るみに出した記事で、オレンジ郡記者団協会の調査報道賞を受賞。 大谷翔平の大リーグ移籍後は、米メディアで唯一の日本人番記者を務める。

2010年1月27日

ジョブズとオバマの豪華ラインナップ

アップル主催のスペシャルイベントがあと数時間ほどで始まる。

以前このブログにも書いたタブレット型デバイスの発表が予想され、関係者やマスコミをにぎわせている。果たして出版業界にとって運命の一日となるのか。スティーブ・ジョブズのプレゼンテーションには刺激を受けっぱなしだが、職業柄、今回はこれまで以上に楽しみだ。

アップルの新製品と一緒に明日の見出しを飾るであろうニュースが、オバマ大統領にとって初となる一般教書演説。大手ネットワークが全米に生中継するこのスピーチでは、大統領が議会の前で国の現状と主要課題について見解を述べる。

大きな期待を背負って一年前に就任したオバマ大統領だが、ここにきて国民の支持率に陰りが見え始めている。

景気刺激策として7870億ドルをつぎこんだが、失業率は10パーセントにまで上がってしまい、一般市民は景気回復の実感を得られずにいる。大規模な医療保険制度改革は、民主党と共和党の対立で思うように進まない。

加えて環境問題やアフガニスタンへの軍人の増員など、いっぺんに色々な問題に手をつけて、全てが中途半端だとの印象が国民の不満を高めている。保守陣営に歩み寄ろうとする姿勢が裏目に出たとも批判されている。

今夜の一般教書演説は、今国民が最も望んでいる景気回復に焦点を当てた内容になると思われる。ジョブズにとっては華やかしい一日だが、オバマ大統領には荷の重い一日となりそうだ。

ところで、今年の一般教書演説は2月2日に延期されるとの情報が流れたが、その日は人気テレビ番組「ロスト」の最終シーズンの第一エピソードが放送されるため、インターネット上でファンが憤慨。ホワイトハウスはそれを受けて、大統領が「ロスト」の放送中に演説することはないと、記者会見で保証することとなった。

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