自己紹介

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米カリフォルニア州オレンジ郡を拠点に、英語と日本語の両方で記事を書く数少ないジャーナリスト。 アメリカの現地新聞社で、政治や経済、司法、スポーツなどあらゆる分野の記事を取材・執筆。 2012年には、住宅バブル崩壊が南カリフォルニア住民に与えた影響を調査した記事で、カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞を受賞。2017年には、ディズニーや開発業者が行った政治献金を明るみに出した記事で、オレンジ郡記者団協会の調査報道賞を受賞。 大谷翔平の大リーグ移籍後は、米メディアで唯一の日本人番記者を務める。

2009年12月23日

ファンタジーフットボール

どちらかといえば大学フットボールファンのボクは、普段あまりNFLは見ない。特に愛着のあるチームもない。それでも先週末は結果が気になってNFL中継から目が離せずにいた。ファンタジーフットボールのプレイオフが行われていたのだ。

ハンバーガーショップにいても試合が気になる。

米国スポーツファンの間で人気のあるファンタジースポーツは、実在の選手をドラフトしてチームを編成し、実際の成績に応じた点数を加算して競い合うゲームである。日本でも何度かプロ野球版で試みが行われているが、広く普及しているとはいいがたい。一方、アメリカでは2700万人の大人が参加しているといわれている。ボクもインターネットの無料サービスを利用して、NFLからメジャーリーグ、NBAまでシーズン毎に、全米に散らばる友人らとリーグをつくって楽しんでいる。

今年ボクが所属しているファンタジーフットボールのリーグでは、コミッショナー(リーグの責任者)を務める同僚の家で実際にメンバーが集まってドラフトが行われた。シーズン中の交渉は全てインターネットで行われるが、ドラフトの日だけは、ラスベガスやロサンゼルスから10人のメンバーが集結してちょっとしたパーティーとなった。ファンタジースポーツはこうした社交的要素も持つ。

知り合いの中年男性は、インターネットのなかった20年以上も昔から、同じメンバーで毎年ファンタジーベースボールを続けている。以前は、新聞に載っている成績をもとに自分たちでポイントを計算して、電話で結果を報告し合っていたという。

またファンタジースポーツは、NFLやメジャーリーグにとっては、ボクのようなにわかファンをタダで取り込むことのできる絶好のマーケティング機会である。ファンタジースポーツの参加者は、特に応援するチームがなくても、自分がドラフトした選手には自然と思い入れが強くなるもの。しかも一つのファンタジーチームに複数球団の選手がいるため、テレビで何試合も観戦することになる。スポーツマーケターにとっては無視できないツールであろう。

ボクのチームは先週、幸いにも今シーズン最高のパフォーマンスを発揮し、下馬評を覆しての決勝進出となった。これで今週の日曜日はまたテレビにかじりつくことになりそうである。

先週の結果

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